19歳娘と54歳母の雑記帳

19歳娘と54歳母が、2人3脚でブログしてます。やっと、母も写真を張れるようになりました。

4月は君の嘘

もうずいぶん前になりますが、

TokyouFMのスカイロケットカンパニー

漫画を紹介するコーナーで

マンボウ矢代さんがこの漫画を紹介されました。

お話だけを途中から聞いて、題名を聞き損ねてしまったのですが

印象は強かったので

どこかで見つけたら、と思っていました。

 

乗換駅の通路にある書店で、

吊るしの広告ページを見て、「あの漫画だ!」と思い

店員さんを捕まえて

「あれはなんという本ですか?どこにありますか?」

教えていただいたのが放送から10日後くらい。

すでに5巻ぐらい出ていたころだったと思います。

 

 

そのころ毎週都内まで電車で出ていたので

帰りに2冊ずつ買って乗車、

つい読んでしまって涙をこらえるのが

つらかった。

読むのは、「安心して泣ける場所で」

を、おすすめします。

 

 

何回読んでも泣きます。

主人公の立ち位置で泣き、

ヒロインの立ち位置で泣き、

母の立場で泣き、

母の友人の立場で泣き、

友人たち、一人ひとりで

ライバルの思いで泣きます。

それぞれが真摯に生きているだけに、

すごく響くのです。

大人の立場を思いやれる年齢になってこの作品に出合えて

良かったなと思います。

 

 

 

 

 

私は「趣味で楽しむピアノの先生」です。

 

 

この言い方は、ある意味、逃げかなと自分でも思うのですが、

「プロを作り上げること」にどうしても向き合えないのです。

 

 

私の世代の音楽家には、

親が「音楽家にしたい」と思って教育した人たちが

結構な人数いて、

その人たちの「幸」「不幸」が

そこそこ情報として流れていました。

特にクラシックは幼少期からの訓練が必要なため

親や先生が無理をさせるケースが

少なからずあるのです。

 

一方で、

音楽が好きで、

中高生ぐらいのから音楽を始めた人が

ポップスの世界などで大成功を収めている姿に触れる機会も

多くなっていました。

自発的に努力を重ねるので

強制されることなく才能を伸ばしていけるケースです。

この場合、家族の反対や無関心は

かえって励みになることさえあります。

 

 

教えていて一番怖いことは

「音楽を嫌いにしてしまうこと」

です。

 

始める時は、自分でやりたいと思うにせよ、誰かに促されるにせよ

誰でも期待をもって始めるのです。

つらい思いをしたくて始めるわけではありません。

 

どの世界にいても、あるレベルに到達したときに

しんどい思いはあると思います。

それを前向きに乗り越えられるか、越えられないかは

「好き」という気持を 持ち続けることができるかどうか

「魅力」を失わずにいられるかどうかに かかってくるのです。

少なくとも「嫌い」になった時点で終わりです。

 

だからこそ

教える立場として、「嫌い」にしてしまうのは

どうしても避けたいことなのです。

 

 

私は、自分の教える才能が

「入門初心者」に特化していることをよく知っています。

「とにかく楽しい」「できてうれしい」気持ちを提供することが

自分の使命だと思っています。

 

プロになるような生徒さんは

上級レベルの先生方に渡してから

プロを目指してもらえばいいと思っています。

先生にも得意分野があるので、

一人のプロが育つのに

一人だけの先生が関わるなんてことは

あり得ません。

私の役目は、「入口の扉を開けること」なのです。

 

 

続けていける環境や、努力できる才能、

サポートする家族や、本人の覚悟、

そのすべてがマッチしたときにプロと呼ばれる人が生まれます。

 

どこかにゆがみがあると、うまくはいかない。

 

それが「4月は君の嘘」の始まりの世界です。

 

今日、映画版の「4月は君の嘘」を見ました。

 

映画「4月は君の嘘」は

2時間でよくここまで描いたなと思う良作です。

原作を忠実に描きながら、

原作のみに頼ることなく登場人物が生き生きとしていました。

音をイメージできない方にはお勧めです。

やっぱり、泣きます。

 

 

四月は君の嘘

四月は君の嘘

 

 

映画で描かれた外側で、 

音楽の世界に戻った主人公は

自分を待っていたライバルたちがいたことや

自分の演奏もとめていた人の存在に気づくことで

世界を広げていくわけですが、

人との関わりが 「人としての自分を作る」ことを自覚していきます。

そこにも もちろん痛みもあるし、

つらいこともあるのですが

成長した彼は

とらわれ、膝を抱えて座り込んでしまうことは もうないでしょう。

力強さを得るまでには時間がかかりそうですが

前向きに歩き出す姿に、

見守る大人の立場で最後まで泣かされてしまう作品でした。

 

 

四月は君の嘘 ORIGINAL SONG & SOUNDTRACK

四月は君の嘘 ORIGINAL SONG & SOUNDTRACK